当院のがん動注化学療法は、開院以来30年の実績があります

三浦健院長は、昭和38年にアメリカ留学で動注ポンプの研究を始めて以来、東大病院、半蔵門病院において27年間にわたり、がんの動注化学療法の臨床研究を行なってきました。
このような貴重な臨床研究、臨床経験を生かして、平成2年の三浦病院開院以来30年にわたり血管内治療を行なっています。

血管内治療とは、動脈の中からカテーテルと呼ばれる細い管を腫瘍(がん)の近くまで進めて、腫瘍に集中的に抗がん剤を注入したり、腫瘍を栄養する血管に蓋をする治療です。
がんの血管内治療は、このような方法によって注入する薬剤量を減らし、内臓障害などの副作用を最低限に抑えながら腫瘍を小さくすることを目的とした局所療法です。

対象となるがん

肝細胞癌、転移性の肝がん(胃がん、大腸がん、胆管がん、膵臓がん、肺がん、乳がんなどの肝臓転移)、乳がん、肺がんなどで、塊を形成して症状を起こしたり、内臓の障害をきたす可能性が高い腫瘍が主な対象となります。

以下のような場合は当院の血管内治療の適応とはなりませんので、ご留意ください。

(適応とならない方の例)

  • 心不全、肝不全、腎不全、呼吸不全など、強い臓器障害のある場合
  • ベッドから起き上がることができない、食事が取れないなど、全身状態の悪い場合
  • 手術の術中、術後に安静が保てない場合
  • 抗がん剤や造影剤などに強いアレルギーのある場合
  • 動脈硬化などで血管が狭窄または閉塞している場合
  • 脳腫瘍、胃がん、大腸がん、腎臓がんなど、の患者さんの中で、治療することによって重い副作用が起こる可能性がある方の場合 など

当院での血管内治療の種類

(1)抗がん剤の肝動脈内持続注入療法(動注化学療法)

股(鼠径部)の動脈からカテーテルを挿入し、肝臓の腫瘍を栄養している動脈までカテーテルを送り込みます。そしてそのカテーテルを留置し薬剤注入用ポートと接続して、そのポートを股周囲の皮下に埋め込む手術を行います。
その後は、ベッドサイドで、埋め込んだポートから少量の抗がん剤を24時間持続的に注入していきます。
初回の治療では通常3−4週間の入院が必要です。その後は外来にて効果、副作用や身体状況を見ながら、定期的に入院による抗がん剤注入を継続します。なお、2回目以降の入院治療では1回に約2週間の入院が必要となります。

(2)肝動脈塞栓術

股にある太い動脈を穿刺して、そこから肝臓の腫瘍に栄養を供給している動脈まで細いカテーテルを進めます。そして、そのカテーテルから腫瘍に薬液を注入し、必要に応じてさらに塞栓物質で腫瘍を栄養している細い肝動脈に蓋をして腫瘍への血流を減少させます。
薬剤注入、塞栓が終了すると、挿入したカテーテルは全て抜去します。
入院期間は通常であれば数日間です。その後は外来にて経過観察を行い、効果、副作用や身体状態を見ながら今後の治療方針を決めていきます。

(3)その他の動脈注入化学療法

肺がんや乳がんに対しても、腫瘍に栄養を供給する動脈に細いカテーテルを用いて抗がん剤を注入する治療を行なっております。

以上のがん血管内治療に関する適応、治療法選択、効果、副作用や治療スケジュールなどについては専門外来を受診の上、担当医師とご相談ください。

受診の流れ

血管内治療をご希望の方は、まずはお電話でご相談ください。血管内治療の担当がお話を伺います。必要な書類については、その際にご説明します。

代表電話:049-254-7111/平日9時〜17時 
がん血管内治療の相談とお申し出ください。